IT業界でエンジニアが行っている仕事は、大まかに分けるとチームプロジェクトと個人業務とがあります。企業によってどちらが大半を占めているかにも違いがあり、システム開発やインフラ構築はチームプロジェクトが多い一方、システム監視やサービス関連は個人業務となりやすいのが一般的です。未経験からスタートするときには、どちらの方法を中心としている企業に転職を希望するかを選ぶ必要があります。業務のあり方の違いによって、仕事の状況にも教育のあり方にも大きなギャップが生まれるからです。
特に未経験からスタートするときに切実なのが教育システムであり、通常はチームプロジェクトを中心にしている企業の方が教育を受けやすくなっています。基本的に個人業務の場合には個々に1つ以上の仕事が設定されていて、それを独力で行うのが基本です。そのため、他人のことにまで関与していられない状況ができている場合が多くなっています。
それに対してチームプロジェクトの場合には、1つの仕事に対して複数のエンジニアが関与するため、互いに意思疎通を行って能力的に不足している面を補いながらプロジェクトを進めていく形が通常です。ゆえに、能力的に足りない部分が多くノウハウもない未経験者であってもフォローしてもらえる可能性が高く、仕事に慣れやすい環境ができています。チームプロジェクトでは責任も伴いますが、失敗してもカバーしてくれる後ろ盾があるので安心してスタートしやすいでしょう。